127億光年

「すばる」望遠鏡が127億光年彼方の、宇宙誕生期に生まれたであろう銀河団を発見した。そこでは新たな星が次々と生まれているそうだ。
しかし、いま届いた光は127億年前のものだ。その星々の中には、現在はもう消滅してしまったものもあるかもしれない。
何だろう、その遙かすぎる拡がりと抗えない時の悠久さに、気が遠くなるのも忘れてこの身がどこか無の支配する域へ飛ばされたような感覚を覚えた。