何故に終末論が受けるのか

TPP賛成論が抽象的なのは当たり前。大航海時代の船出のようなものなのだから。
何処の世界に「絶対に儲かるマニュアル」が作れるヤツがいる?
 
逆に反対論は容易だ。最悪の事態は「日本の壊滅」だと答えがはっきりしている。
後はどうそこへ至るかを肉付けすればいいのだから。
人を言い負かす為には、こちらの方が楽だ。
 
まず、どこかの誰かのTPP亡国論を鵜呑みにしている人たちは、一度それを突き詰めて検証しようと思ったのだろうか?
ISD条項に関して、神経物質とか環境問題とかの言葉を使って印象操作がされている事が、少し根気よくネットを調べればわかる。
アメリカ企業がカナダ政府を訴えたが、カナダ企業も同じくガソリン添加物の件でアメリカを提訴しているのだ。
PCBはカナダからアメリカへ持ち込もうとして、カナダが止めた。アメリカがカナダに廃棄しようとしたのではない。
メキシコのは埋め立てという話と工場建設という話と、地下水汚染なんてどこから出て来たのかわからない話がごちゃまぜになっている。
 
「バスに乗り遅れるな」と、"反対論"にこぞって乗っかっている。
本当に国の利益・不利益を考えたのかどうか。
 
農業も価格保証でカバー出来るのがわかっている。それにしても農業は根本から変革して行かないと先はない。
保護よりもしなければならないのは、国内農業を「儲かる魅力ある産業」にする事だ。それこそ「絶対に儲かる農業マニュアル」を作るぐらいの意気込みで。
 
安い輸入農産物で国内の農産物が駆逐されると言うならば、駆逐されないように「高くても国産を買う」のが日本国民の責務だろう。
市民一人一人が国内産業を保護すればいいのだ。「保護は国がやれ、俺たちは安い輸入品を買う」なんて理論はおかしいだろう。
 
反対派の人は「日本を戦争へ向かわせたのと同じ」と賛成派を指差すが、逆だぞ。
報道と、わかりやすい亡国論に煽られて日本を戦争へ向かわせようとしているのはどちらなのか。わかるはずだ。