ダイ・ハード4.0

世界一ツイてない男だって?冗談じゃない、あれだけの危機の連続を常に紙一重で生き残るなんて、世界一運のいい男。

アパートで銃撃戦、あまつさえ爆破までしてるのに、さっきの向かいの部屋の住人は顔も出さないのか?とかツッコミ所は多々あるが、
言うのは野暮ってもんでしょ。
でも一作目には「妻を助ける」と言う"マクレーンが命がけでやらなきゃならない強制力"があったが、
2,3,4と風呂敷が拡がるにつけ状況が大ゴト過ぎて、ストーリー上の緊迫感が薄まって行くのは否めない。
マクレーン自身が事件に対しての"当事者"ではないからだ。
アクションにしても、ナカトミビルの内部程度ならば、吹っ飛んでも転げ落ちても「イテテテテ…」で済ませられるギリギリの納得力があった。
ビルの内部は観客もどんなものか知っているから、ぶつかれば痛いとか、咀嚼のしようがある。
未来少年コナンが高い所から飛び降りても、じぃ〜んと痺れが足から上って行く絵で解決出来たようなものだ。
だが、ここもまたビルのひとつやふたつ苦もなく吹っ飛ばせるCGの所為で、クルマは宙を飛ぶは、発電所はガス爆発するは、挙げ句に…ネタバレなので言及しないが、
「それで生きてるのは漫画だろ?」な状態なのである。
アミューズメントとしては面白いが、マクレーンの"アンブレイカブル"ぶりに素直に喝采出来ないんだよなぁw

あ、NSA局員役でトゥボックが出てたのが嬉しかった。
そう、やっぱりトゥボックにしか見えないw耳は尖ってなかったが。