2006-04-17 原っぱ 読書 池波正太郎晩年の作。60歳を超えた劇作家が主人公の現代小説である。 時代物ではないが、そこには紛れもない池波正太郎の世界があった。 もしSFを書いたとしても同じだろう。 初期作品の『緑のオリンピア』は、陸上の三段跳びの選手の所へ妖精が現れると言うファンタジー色の強い物語だが、やはり池波文学なのである。