スバルの新型"R1"を見て真っ先に連想したのは"アルファ147"だった。テールライト辺りなんかそのまんまである。ホイールもアルファ純正っぽい。
これはチェントロスティー*1の元ディレクターがスバルに来たからだ。故に、世にも稀なる美セダン156や147、21世紀のスーパーカーC8コンペティツィオーネ の流れを汲むフォルムなのだろう。
インテリアも147風だ。
その147を見た時に連想したのが"シビック(スポーツシビック)"だった。
ホンダとアルファは腹違いの双子のようだといつも思う。普通のセダンに過剰とも言えるハイパフォーマンスエンジンを載せてしまう。「エンジンを買ったら車体が付いてきた」と呼べるのは洋の東西、ホンダとアルファだけだ。トラックのエンジンにツインカムを載せたのも。
僕はクルマやモーターサイクルを好きになった子供時代からホンダのファンだった。中学時代から「いつかはエスハチ」と思っていた。そしてビートへ辿り着いた。
その他に自転車用トランスポーターの必要に迫られ、探し出したのがアコード・エアロデッキ。そして現在のアルファ145へ到達する。
この宗旨がえに悩まなかったと言えば嘘になる。30年近くHマークに帰依していたのだから。しかし、ビートを手放さない事実を免罪符にして、蛇の壺の中に敢えて飛び込む決意をしたのだ。人間は時々自ら毒を食らってみたくなる衝動に駆られる生き物なのだろう。
そしてこの身に輸血されたラテンの赤い血は、凝固もせず拒絶反応も示さずに適合した。
それはつまり、ホンダとアルファが同じ因子を持っている事の証明に他ならないだろう。
日独伊三国同盟。理路整然としたボーグ的ドイツと快楽主義タラクシア的イタリアを繋げられたのは、日本が双方の素因を有していたからなのだろう。
戦後、日本の工業指向がドイツ型へ進む中、本田宗一郎はイタリア系を受け継いだ人だったんだろう。
よくエンツォ・フェラーリと対比されるオヤジさんだが、コマンダトーレの出自はアルファロメオだ。
やはり「腹違いの双子」だったのだ。

  • ネットをググったらalfabeat*2というHPを発見。親近感と言うか、ほぼ同じ趣味の人のようです。