テンプリズム

テンプリズム

スピリッツ立ち読み。
だがワクワクゾクゾクせず。やんぬるかな。
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初のジャンルだからか、教習所の卒検のような安全運転の出発。
ファンタジー物としては、やるべき世界設定の説明。減点は無い。
だが、突出した加点も無い。昔のカローラのような「80点主義」だ。
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例えば大吾の1ページ目、炎の中で泣きじゃくる幼い主人公。
例えばcapetaの、「この少年は、戦争に行く!」と叩きつける期待感。
主人公の後ろに世界が付いてくる感じ、それが無い。
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設定の説明から入ってしまっているので、「家族同様」の家臣達が「信頼していた剣の師匠」の裏切りで殺されると言う最大のヤマ場が「フラグの消化」になってしまって、燃えない。
残念なのはそこである。
冒頭の数ページは、あの鎧を着た猛禽に乗って敵をなぎ倒すツナシ、と言うハッタリが欲しかった。そして始まりを回顧する…それならば、もっと熱くなれたと思う。
恐らくその選択肢は考えられ、そして取捨選択されたのだろうけれど…
ビジュアルによって有無を言わせず何の説明も要らず、世界観と主人公をクロスカウンターで読者に喰らわせるのが持ち味ではなかったのかと思うと、惜しい。
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今回はガンダムアムロ的なものを目指しているのかもしれない。
伝説を語るのではなく、作者・読者とともに創って行く。
そう受け止めて、コミックスを待つ。
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何だかんだ言っても、俺は曽田正人信者なのだ。

布石、または伏線

大いなる偶然が全ての始まり。
芽生えた意識は行動を、行動は情熱を生み、情熱は理想を求める。
理想はやがて、愛に行き着く。
愛はすべてに呵責なく干渉し、創造の嵐を育む。
そして、放たれた雷は誰を打つ。


次回「触発」。
必然たりえない偶然はない。


つまり徳洲会がすべての始まり。
猪瀬ー慎太郎ラインで「俺らはっきり言ってクロだし、引っ張ると色々ヤヴァ」「…ならばピンチをチャンスに!」
慎太郎ー晋三ラインで「創価っぽいの都知事にしとけば改憲で山口くんとこに恩売れるよ」
猪瀬辞任、都知事選へ。
が、仏罰ちゃん達が出してきたのが舛添。
こんなのだけ推しじゃ安倍ちゃんイメージダウン。
シンタロウ「あたたたた!田母神という飛行を突いた」
タテマエ舛添、ホンネ田母神の図が描けた。
おいおい、懲りもしないでブサヨ弁護士出るよ。脱原発とか言ってるよ。
安倍ー小泉ラインで「誰か脱原発で担いで票を割っとこ」
純ちゃん吠えて殿ご乱心。


外国人参政権とかは国政にも関わるので封印させられるだろうから特に心配ない。
ヴィシー政府に習い、舛添都政はこれまでの政策を継承。


そして今の20〜30代にタモガミクス論者形成。
彼らが国民の中心層になる頃には、新しい日本国憲法が生まれているだろう。
かくも長き「日本」不在。その萌芽は、見えた。

「ごちそうさん」と、ニール・サイモン

にしかど、と読ませる「西門」は、やはりサイモンではないのかと思う。
東京編は「おかしな二人」。そして大阪編は「ヨンカーズ物語」。
これは、由緒正しきオマージュなのである。