TPPや原発や色々なことについて

何処かに書いておきたかったので。
危機を煽ると儲かる人がいるんだと思う。とにかく何でもかんでも「ダメだ」と言い、不安を掻き立てる。
そして「危機を乗り切る方法」とやらを売り込む。
そう、人は安全には金を払わない。だが危険から身を守ることには金を払う。
だから世の中がバラ色であっては困る人達が居るのだ。
自民党政権があまりにも長く続いたから「そろそろこれを"悪"にして危機商売すっか」と、ちょっと考えれば使いものにならないとわかる民主党への政権交代を盛り上げた。
そしたら怪我の功名なのか不幸中の幸いなのか泥棒に追い銭なのか、あまりにも天然に日本を危機に晒す政権だった為に「本当の危機商売」をせざるを得なくなった。
だがアベノミクスで経済が急に好転したものだから「これはヤバイ、危険ってことにしないと!」と水を指すようなことを始める。
今まで「日本沈没」だったのが「日本の一部が浮上」し始めたんだ。全滅よりマシだ。その浮力を強くすれば他の所も引っぱりあげられる。
みんな仲良くお手てつないで水平に浮上なんて有り得ないと納得するんだ。
 
TPP、いいじゃないか。
僕はTPP問題の論争に対して、反対派の側に違和感を感じたのだ。
まるで宗教のように「ひとつの同じ意見を拠り所として」反対を叫んでいたから。しかも必死に。
あまりにもわかりやすい危機と陰謀論。国同士の条約がそんな単純な善悪で締結される筈がないじゃないか。ここにも「危機商売」の匂いはする。
だが質が悪いのは、末節の反対派は善意で国士たらんとしている事なのだ。
「よくわからんが、偉い人が悪いと言ってるから、斬る!」
まるで岡田以蔵だらけなのだ。
流布されたデメリットは殆どがミスリードを促すように意図的に書かれた「不正確な」情報だ。
ISD条項、とみんな思っているけど、正確にはISDS(Investor-StateDispute Settlement: 投資家対国家紛争処理)条項だよ。
ISDだけじゃ「投資家対国家紛争」条項になってしまう。紛争を解決(Settlement)する為の条項という正しい意味を知らずに「毒素」条項だと騒ぐのは、「受け売り」でしかない。
そして「こんな事があり得るかもしれない」アメリカの陰謀でこうさせられてしまうんだ!」へと雪ダルマ式に膨れ上がり一人歩きを始め、「事実」だと思われている。
それは「詐欺の手口」だ。
そんな手を使ってまでもTPPを阻止したい人達が「正しい」とは思わない。
故に、TPP参加は推進すべきだと考える。
 
原発問題。事が放射能だからヒステリックになる。
ここからは原発被災者の皆さんにとっては非常に不愉快な意見となるが、敢えて書く。
起こってしまった。そしてそれは100年単位でなければ元には戻らない。
タイムマシンで過去に戻るのがSFの中だけの物語であるように、もう「故郷へは戻れない」と言う事実を受け入れるしかない。
新しい土地へ、行く。
それが唯一の解決方法だと思う。
日本国内に移民して、開拓する。それが「前向きに生きる」事なんじゃないだろうか。
僕ならば、そうする。この生まれた街が無くなったとしたら、無くなったと同じ事になったとしたら、ユダヤ人となろう。
歴史を学び、絆を心に刻んだ日本の人達は、僕が何処へ流れ着こうと「迫害」などする筈がないと信じているから。
 
見たいものを見たがる人達の「危機感」は、動くかどうかわからないものまで動くと言い張っている。
「子供たちの時代に安全を」だなんて子供を出汁にするが、自分たちが生きている間の安心が欲しいだけなんだ。
 
子供たち、君たちは自分で探し、自分で考えて未来を切り開いて下さい。