石原都知事の「計画失言」

東京都の石原慎太郎都知事(78)の発言が波紋を呼んでいる。14日に都内で蓮舫節電啓発担当相と会談、節電への協力要請を受け、その後、記者団から東日本大震災の国民の対応について問われると、「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と述べた。

 さらに、その後、都庁で神奈川県の松沢成文知事(52)などど会見、ここで記者団から先ほどの発言の真意を聞かれるも、「大きな反省の一つのよすがになるんじゃないですか。それしなかったら犠牲者たちは浮かばれない」などと釈明するも、発言の撤回、謝罪はなかった。

予想通り、ヒステリックに糾弾する声の嵐である。所謂プロ市民という人達なのだろうか。
だが敢えて言う。そんな愚民ばかりだから、ちょっと考えれば「政権取らせたら日本は終わる」とわかる民主党に騙されたんだと。
そして石原氏の当該発言に「炬燵の中」から「脊髄反応的義憤」をぶちまける。
今この時に発する言葉にどれだけの影響力があるかを、石原慎太郎ともあろう人が分からぬ訳がない。現首相や前首相、及び民主党議員とは違うのだ。

可哀想な人達の方を向いて「可哀想ですね」と言うのが政治屋である。当たり障りの無い八方美人でなければ商売に差し障るからだ。
八百万の異なる我を受け止めて、それを越えて俯瞰するのが政治家なのだ。必要ならばそれこそ「津波」のように、情け容赦なく呑みこんで更地にしてしまう非常さも持っていなければならないのだ。それ相応の「覚悟」と共に。

良薬は口に苦し。