ミッドナイト・イーグル

玉木宏が出てると言う理由で観に行った俺はどんだけドラマのだめヲタww
しかし限りなく地雷の臭いが漂うので朝一の割引1200円。
その判断に誤りなし。つーか、観客に謝れwww

賢明な観客ならば、ファーストシーンでスラン並みに察知しただろうと思う。「これは、ツマランだわ」と。
戦場の瓦礫の間に倒れてる男。気絶してたらしい。もぞもぞと半身起こして、抱えてたカメラのレンズの誇りを吹く・・・
物憂げにレーションを食う。ふと見ると、建物の戸口から少年が見つめている。
男、歩み寄りレーションをやる。満足げに立ち去ると、迫撃砲弾が落ち始め、爆風に飛び伏せ、振り返ると、建物は破壊されレーションの包みが燃えている・・・
今時、アニメでもこの演出は無いだろう。「戦争の無意味さ」に心が抜け殻になった主人公とそのトラウマを強烈に印象づけなくてはならないのに、死体は映らないのだ。
ここは、主人公が振り返った瞬間に迫撃砲が戸口に命中して少年が吹っ飛ぶ、と言う映像を見せなければ、観客に「嫌な気持ち」を植え付けられないだろう。
それはインパクトを与え、観客を映画の中へ引き込む効果がある筈だ。
と言うか、このトラウマ場面がファーストシーンである必要も無いのだけれど。
雪山のテントの主人公から始めるべきでしょう。ある男が穂高で墜落する飛行機を目撃する、それが正しいファーストシーンだと思うなぁ。

と、まぁ、すべてが不出来なんですよ。
北の武装工作員が中隊規模の人数で入山してるってw自衛隊がルート塞いでるのにどこからww
冬山の特殊任務にいくらレンジャーだからって武蔵野の部隊呼ぶとか。北海道の奴呼んで来いよww
ステルス爆撃機の内部にアナログメーターとかwwB17並みですよ、配電盤とかww
増援ヘリ、飛んで来て撤収するだけwww吉田栄作と男(っぽいつもり)の会話をさせる為だけに出て来た大森南朋、モッタイナス、ハゲタカ鷲津。
あれは離れた所に降りて背後から第七騎兵隊をやる、って思ってたんだが。そうならないとカタルシス皆無なんだが。
最後の最後に撃たれて死ぬ玉木。無駄死にだ。だって泣けないものww
国内で起こった有事は自衛隊が!って言っておきながら、最後は米軍のトマホーク頼みって・・・そんな安保の暗喩はいらないからwww

兎に角、破綻してない所がないと言う凄い映画でした。

誰かが言った。この映画こそ、ヤマなし、オチなし、意味なしの、本当のやおい作品だ、と。