虹の女神

spirit272006-11-01

上野樹里なので観たかった。観てきた。
 
"切ない"と言う感情は、はっきりとは表現し辛い。
喜怒哀楽の四方向に振れるか振れないかの辺りを積み重ねて醸す、それが"切なさ"だ。

映画を撮ってみたかった自分。そして高校時代、曲がりなりにも一度は撮った経験。
確かめたいのに、触れたら壊れてしまうかもしれない事が怖くて踏み出せない想い。
この映画にはそんな、不可逆に眺める事しか出来ないあの頃が詰まっていた。
 
失った時間が最後に奔流となって繋がる。すれ違い、伝わらなかった恋は、SFだ。
  
上野樹里のピュアで不器用で、強がって気弱なヒロインの演技が、良い。
そこにのだめは居なかった。想像すら出来なかった。
 
脇を演じる俳優達も抜群だ。

笑いのツボは、相田翔子とZC1000。
 
そして愛おしい8ミリ映画