プロデューサーズ

ミュージカルと歌舞伎には相通ずるものがあるように思う。
つまりは"表現上のお約束"と言うやつだ。
確かに、鑑賞する側がある一定のレギュレーションを把握しているとの前提に立って作られてはいる。
しかし、そのレギュレーションも人間の普遍的な感受性を元に成立しているのだから、
"お約束"を知らない者にも伝えたい根本的な感情は理解出来るのだ。
面白かった。

演劇界では初日に"幸運を"と言うのは不吉と言う伝統があると初めて知った。
慣例は"脚を折ってしまえ"。あえて縁起の悪い挨拶をする事で魔を追い払おうとするようだ。
これは「おみくじ」に似ている。大吉より上は無いが、大凶ならぱ運は上がる以外に無い。

ニューヨークの物語だが、全編に吉本新喜劇の雰囲気がある。
ホンワカパッパーのノリで楽しむべし。