チャーリーとチョコレート工場

タイトルバックのチョコレート梱包までの流れ作業の様子が、『シザーハンズ』のタイトルバックを思い出させてついニヤリとしてしまった。
ウンバルンバが歌い踊る場面は最初キモチワルく感じるのだが、だんだん可笑しく思えてくる。ズラリと並んで船を漕いで来る場面、スマスマの全員キムタク少年合唱団を思い出してしまった。
素敵なおとぎ話でした。
ティム・バートンはフリークスや異端者、つまり世間一般の目からは"キモチワルイ"存在を愛情深く描く。
それにシンパシーを感じるのは、自分もそのキモチワルイ存在だという自覚があるからだ。
彼らの人生は決して順風ではない。幸せな結末を迎えないものもある。だが、必ずしも絶望だけが残るのではない。
微かに感じるほんの小さな暖かさが、涙の中から僕らに手を差し伸べる。
誰もが生きている意味を持っていると。
悲しいことを悲しいと"感じ"られるのは、生きているからなのだと。
これからも歩いて行かなくてはならないのだ、僕たちは。