埋もれた希望の墓場

赤毛のアン』は僕の心に永遠に暖かな花を咲かせる物語です。
赤毛のアン・シリーズ 1― 赤毛のアン
僕は男なのに、ANNEに自分の姿を見いだしました。空想癖、どこまでも喋り続ける、大仰な言い回し等々…
まったく、幼少期の僕は小さなオモチャ箱に詰まった子犬のぬいぐるみやミニカーを自宅の廊下に並べて一人で物語りを空想し遊んでいたし、小学校では授業中に自分だけ「仮面ライダー」の世界へ没入し、突然イスの上に立ち上がって変身ポーズを取ってしまうような子供でした。
そして、兎に角思った事をすべて言葉にしてしまい、母に「5分黙ってたら50円あげるから!」といつも言われる程に辟易させていた子供でした。
学校でも問題児だったようで、母は何度も職員室へ呼び出されていました。
中学に入ってからもその傾向は治らず、僕の席はいつも教壇の真ん前か教室の一番後ろの隅。つまり「集団に合せず教師の目に付きやすい」位置だったのです。
まぁ、究極の「自分勝手」だったんですね。"個性的"は好意的な呼び名で、実際は"周りが見えていなかった"のです。
しかし母は学校側からの苦言を一応は僕に言うものの、それだけで自由奔放に僕を育ててくれました。
下町のマリラ、と称号を贈りたい程です。
 
話が脱線しているな(^^;
『埋もれた希望の墓場』とはアンが用いた大仰な言葉です。
望みがまた一つ絶たれた。私の人生は、埋もれた希望の墓場なんだわ…
 
僕が本当に望んだものは『埋もれた希望の墓場』に埋葬されてしまったのです。